トマト いつから育てられる

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トマト いつから育てられる?

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トマトの苗の植え付け

 

 

育てやすさと収量の多さ、品種、育て方のバリエーションが多いことから、
初級から中級以上の方にも人気があります。

 

そんな人気者のトマトですが、
実際はいつから栽培を開始すれば良いのか悩むことがあります。

 

最近では雑貨店などで年中トマトの栽培キットが販売されています。
インテリアにもなりそうな、かわいらしいキットを購入したものの、
栽培時期が合っていなければ育てることはできません。

 

では、トマトはいつから育てることができるのでしょうか。

 

 

[トマト いつから育てられる?]

 

 

■トマトの発芽温度と生育温度

 

トマトを育てるには、トマトがどれくらいの温度で育つのか知る必要があります。
トマトといえば、夏野菜のイメージが強いため、
育てるのであれば高温である夏が最適と思われることが多いようです。

 

けれど、実はトマトはもともと高山で育っていたことから、
日本の猛暑の中、実をつけるほどは、暑さが好きなわけではありません。

 

もちろん、暑さに弱い野菜に比べれば、耐暑性はありますが、
花を咲かせて実をつけるほど元気ではありません。
晩春~初夏にかけてと、晩夏~晩秋くらいまでの気温だと、よく育ちます。

 

トマトが発芽できる温度は、10度~35度と幅がありますが、
このうち正常に発芽できる確率が最も高くなるのは、20度~30度です。

 

10度でも発芽できますが、種まきから発芽までに時間がかかるため、
その間に種が腐ったり、水分管理が難しく発芽に至れない可能性が出てきます。

 

また、生育温度も5度~40度と幅広いですが、
最も生育が良くなるのは昼が25度~30度、夜が10度~15度だといわれています

 

5度までであれば、なんとか生育できる温度ですが、
それを下まわると生育が完全に止まり、0度を下回ると枯れ始めます。

 

高温の場合も同じで、40度までは元気でいられますが、
それ以上となると調子を崩す株が出てきたり、枯れることもあります。

 

けれど、この適温の範囲内であれば、
いつでも種まき・育苗・栽培が可能ということにもなります。

 

 

トマトは家庭菜園でも、大人気です(フルティカ)

 

 

■パターン別 開始最適時期

 

それでは、育て始めるタイミングとしては、いつが良いのでしょうか。

 

特別な器具を使い、高い技術で管理すれば、いつでも栽培が可能ですが、
初心者の方には難しいこともあります。

 

トマトの栽培パターンごとに、栽培を開始する最適時期をまとめました。

 

・苗から育てる
初心者の方であれば、やはり苗から育てるのが一番お勧めです。
育苗する必要がないので、手間と時間を省略できます。

 

もちろん中級以上の方であっても、苗から育てれば、確実性が増します。
けれど、同じ苗でも、販売されている時期が違うと、難易度が異なる場合があります。

 

 

接ぎ木苗から育てると、ほとんど失敗がありません

 

 

1. 早期の苗
園芸店やホームセンター、インターネット通販などでは、
早ければ4月から苗の販売が始まっていることがあります。

 

4月だと、晴れた日は暖かくても、曇りや雨の日は寒かったり、
日によっては霜がおりることもある頃です。

 

また、夜間は低温であることも多く、苗からであっても難易度が少し上がります。
早めに苗を購入し、その後、自宅で保温をしながら育苗を続けるのであれば、
この時期に苗を購入しても良いでしょう。

 

2. 適期の苗
4月下旬~5月中旬頃に入荷・販売されている苗であれば、
植え付け後に保温する必要もほぼありません。

 

プランターや畑に植え付け、そのまま栽培することができるので、
4月下旬~5月中旬頃は、初心者の方には最もお勧めの購入時期です。

 

また、この時期くらいから、接ぎ木苗の販売も始まるので、
連作障害が心配な方などにもお勧めです。

 

3. 晩期の苗
5月中旬以降に販売されている苗です。
この時期に店頭に並んでいる苗には要注意です。

 

中には入荷したてのフレッシュなものもありますが、
4月から売れ残っている苗も混ざっていることがあります。

 

新しい苗であれば、それだけ状態も良いことが多いのですが、
売れ残っている苗は、1ヶ月以上、ポット苗のままで置かれていたことになります。

 

気温が上がると、トマトの生育は旺盛になり小さなポットではスペース不足です。
ポットの底から茶色い根が長く伸びている苗は、古い苗なので避けるようにします。

 

また、通常の苗は3号ポットで販売されていることがほとんどですが、
遅い時期に出回っている苗の中には、
4号サイズの大きなポットで販売されているものもあります。

 

こういった苗は、大苗なのでこの時期に販売されることもあるので、
苗の良し悪しを見極められるのであれば、購入して育てることも可能です。

 

・種から育てる
家庭菜園に慣れてきた方や、
たくさんの株を栽培する方は、種から育てることが多いでしょう。

 

また、苗での販売が少ない、珍しい品種のトマトや、
輸入品種なども、種からであれば育てることができます。

 

1. 加温なし
加温器や保温器具なしに種を播く場合は、十分に気温が上がってから種まきします。
日向で20度を越せるくらいとなると、4月以降が適期となります。

 

育苗にかかる時間を考えれば、早くに種まきをした時に比べると、
どうしても収穫時期が遅くなります。

 

けれど、温度を保ちやすい時期なので、
発芽までの時間が短く、育苗しやすいのがメリットです。

 

 

発泡スチロールで寒さ除けするのも効果があります

 

 

2. 加温あり
加温して育苗するのであれば、加温なしよりも早くに種を播くことができます。
苗床を一定の温度に保つことができる加温器を使用する場合であれば、
冬の間に種まき・育苗することも可能です。

 

加温する用具がない場合でも、簡易的なビニールハウスなどで、
冷気を当てずに管理することができるなら、2月頃から種まきが可能になります。

 

ただし、ハウスなどに入れていたとしても、
気温がまだまだ低い時期なので、発芽までに時間がかかる場合があります。

 

セルトレーなどに直接種を播くよりも、湿らせた脱脂綿やキッチンペーパーなどに種を挟んで、

根出しを行ってから播くようにすると、発芽が早まる上に発芽率も高くなります。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方

・ミニトマト わき芽かき


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トマト栽培Q&A

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